スペシャルデッキセット ザシアン・ザマゼンタ vs ムゲンダイナ
はじめに
いよいよ今週末に『スペシャルデッキセット ザシアン・ザマゼンタ vs ムゲンダイナ』が発売となります。
今回再注目するカードはザシアンVです。
ソード＆シールド スペシャルデッキセットには色違いで収録されたザシアンVは、拡張パック「ソード」でRR、SR、URの三種類のイラストで登場し、ハイクラスパック「シャイニースターV」に絵柄違いで二種類が追加された人気のカードです。
ソード＆シールドシリーズになってからこれだけ多くのバージョン違いが収録されたカードは、 相方のザマゼンタVや構築済みデッキに収録されたクロバットVなどしかなく、貴重な存在です。
ザシアンVの注目ポイント
ザシアンVのカードは登場当初強いことしか書かれていないと言われていました。
まず、持っているワザ「ブレイブキャリバー」は鋼エネルギー３つで230ダメージを出すことができ、一撃で倒されることを避けられるたねポケモンのポケモンVは、ハピナスV、ハガネールV、ホエルオーVの３匹しかいません。
つまりTAG TEAMのポケモンを除けば、ほとんどのたねポケモンを一撃で倒してしまうということを意味しています。
さらにザシアンVの強さを不動のものとしているのが、特性「ふとうのつるぎ」です。
自分の山札を３枚見てその中にある鋼エネルギーを好きなだけザシアンVにつけ、残りのカードを手札に加えます。
この特性を使えば自分の番は終わってしまいますが、手札にサポートがなくとも確実に手札の枚数を増やすことが出来るこの特性は多くのプレイヤーに高く評価されてきました。
先ほど紹介した「ブレイブキャリバー」もこの特性のおかげで２ターン目には放つことができ、フットワークの軽いポケモンになっています。サポート「ビート」や「ホップ」を内蔵したポケモンとして活躍してきました。
ザシアンVと相性のいいカード
ザシアンVがよく組み合わせられてきたポケモンはアルセウス&ディアルガ&パルキアGXです。
アルセウス&ディアルガ&パルキアGXのGXワザ「オルタージェネシスGX」は鋼エネルギーと水エネルギーをつけた状態で使うと、その対戦中全てのワザの威力に「＋30」の上方修正が乗るだけでなく、相手のポケモンをきぜつさせたときにサイドを１枚よけいにとることができます。
これは非常に大きなメリットで、「オルタージェネシスGX」後にGXまたはVポケモンを２匹倒して、サイドを３枚ずつ取る戦法が研究されました。
この戦法は先攻１ターン目に特性「ふとうのつるぎ」で鋼エネルギーをザシアンVにつけ、次のターンにエネルギーつけかえで鋼エネルギーをアルセウス&ディアルガ&パルキアGXに付け替え、先攻２ターン目にアルセウス&ディアルガ&パルキアGXに追加の水エネルギーをつけて「オルタージェネシスGX」を使うというものが基本戦法です。
この戦法は決まった後の動きが強すぎ、アルセウス&ディアルガ&パルキアGXとボスの指令で相手のデデンネGXやクロバットVなどの低HPポケモンをバトル場に呼び出して狩っていったり、打点が上がったザシアンVでポケモンVや一部のTAG TEAMをきぜつさせていく動きが流行しました。
メタルソーサーを利用して、後攻１ターン目から「オルタージェネシスGX」を最速で狙うタイプの戦法も現れました。
その場合でも、ベンチで鋼エネルギーの受け皿になるだけでなく、じゃんけんに負けたときに特性でリカバリーするためや、中盤戦以降の戦いに備えてザシアンVは重宝され続けました。
まとめ
これまで収録されたザシアンVはどのパックでも当たり枠とされていたため、価格が高額になりやすいカードでした。
デッキタイプが多岐に渡るようになってから、価格は落ち着きましたが、今回は色違いでの収録ということもありコレクターの方はぜひ確保しておきたい１枚となることでしょう。
今回のソード＆シールド スペシャルデッキセットには最近のVMAXブームによって注目度が上がっているザマゼンタVや、アルセウス&ディアルガ&パルキアGXとも相性のいいジュラルドン、まだまだポテンシャルが期待されるムゲンダイナVMAXなども収録されます。
セットで手に入る機会は貴重なのでお見逃しなく。
また、手に入らなかった人や後から欲しくなった人もフルアヘッドでシングルで買うこともできるのでご検討ください。
