ハイクラスパック「VMAXクライマックス」
〜イッシュ地方・エレキバレット戦法について〜

はじめに

いよいよ１年に１度のお祭りパックがやってきました。
昨今のポケモンカードブームの前から人気だったスペシャルパックです。
過去には色違いのポケモンなども登場したこの系統ですが、今回はキャラクタースーパーレア(CSR)とキャラクターレア(CHR)のようですね。
人気のポケモンがトレーナーとフルアートで描かれています。

今回はその中でもイッシュ地方のジムリーダーカミツレとその相棒モココの１枚からお話していきましょう。

エレキバレット

モココを使った代表的なデッキというと「エレキバレット」が挙げられます。
エレキバレットとは特定の状況や相手によって戦うポケモンを変える戦法のことです。
デッキコンセプトに合わせて、特定のカードを４枚ずつデッキに組み込むことが多いポケモンカードとしては珍しく、アタッカーを１枚から３枚ずつデッキに入れて、クイックボールやポケモン通信、嵐の山脈で相手の戦法に合わせて戦うポケモンを入れ替えながら戦います。

　少し寄り道……
　エレキバレットの「バレット」という言葉はもともとマジック・ザ・ギャザリングの「シルバー・バレット」に由来しています。シルバー・バレットとは銀の弾丸を意味し吸血鬼などの特定の相手に有効な手段を複数搭載し、様々な状況に対応できるようにしたデッキ構築や戦法のことです。Vポケモンに対してはこのポケモン、非GX・非Vポケモンにはあのポケモンという形で、有効な雷ポケモンを繰り出していくのがシルバー・バレットならぬエレキバレットなのです。
　ちなみに、同じカードを１枚しか採用しない構築をハイランダーと呼びますが進化やエネルギーがあるポケモンカードではほぼ構築が不可能です。

モココはこのデッキにおいて潤滑油の役割を果たします。
バレットデッキはポケモンが並んで入れ替わりながら戦うため、エネルギーのやりくりが厳しくなりがちです。
そのためモココのエレキダイナモで、エネルギーをトラッシュからつけていくことになります。

モココがいるからバレットデッキが成り立つともいえます。
過去にはSMのカラマネロ、XYのドータクン、BWのシビビールがそれぞれのタイプそれぞれの時代を支えました。
もちろん毎年の記念パック、クリスマス商品にも選ばれ続けてきました。

バレットファミリー

潤滑油のモココを中心にデッキを組んでいきますが、自由度は非常に高いです。
エネルギーは潤沢に供給してくれるので、高HPのたねポケモンやエネルギーをトラッシュしてしまうポケモンと特に相性が良くなります。

ゼクロム

ゼクロムは高いHPを持ち、３エネでコイン判定なしのマヒ状態を押し付けられる優秀なポケモンです。
自傷ダメージは痛いですが、相手にポケモンの交代を迫れる性能は非常に高く評価できます。
今回はイッシュ地方のなぞ多きトレーナーNとのフルイラストで登場しています。
NはサポートとしてBWシリーズからXYシリーズ、Nの覚悟という名前でSMシリーズでも登場したカードです。
とても人気のあるキャラクターですが、とうとうソードシールドシリーズにも登場ですね。

カプ・コケコVMAX

カプ・コケコVMAXはたねポケモンではありませんが、不足しがちな大火力と劣勢時の確定マヒを押し付けることができるポケモンです。
最大限に活きる場面がサイドレースに負けているときと限定的なので採用枚数は控えめにした方がよいですが、隠し玉的に入れておくと戦術に幅を持たせることができます。

レジエレキ

レジエレキは自身についている雷エネルギーをトラッシュすることで、相手のベンチポケモンにダメージを与えることができます。
中打点のカードが多くなるため、ベンチ狙撃は確保しておきたい手段です。
トラッシュを行うポケモンなので、今回の主役モココとも相性がいいです。

サンダー

サンダーは自身についているエネルギー全てをトラッシュすることで、場所を問わず相手のVポケモン・GXポケモンにダメージを与えることができます。
望遠スコープを持たせることで相手のクロバットVなどを狙えるようになります。

デデンネGX

このデッキではデデンネGXのビリリターンも選択肢に上がると思うので、憶えておきましょう。

まとめ

他にもモココと相性のいいデッキは色々考えられます。
新しい雷ポケモンが現れるたびにデッキの中身を見直していきましょう。
君もCSRカード、CHRカードをゲットしよう。