ロストアビス注目カード
はじめに
拡張パックロストアビスから、一度入ったらそのゲーム中二度と盤面に戻ってこない場所、ロストゾーンが再登場します。
ロストゾーンはトラッシュと異なり、再利用する手段がないためロストゾーンにカードを置くことは通常は大きなデメリットです。
しかし、ロストゾーンにカードを置くことをデメリットとして内包した効果には、それを考慮して莫大なメリットを伴うものが多いです。
ギラティナV・ギラティナVSTAR
進化元のギラティナVから見て行きましょう。
アビスシークは後攻1ターン目に撃つワザとしては悪くなく、手札を増強しながらロストゾーンを肥やすことができます。
なぜロストゾーンを豊かにすることがメリットにもなるのかは後述します。
ワザ、ひきさくは相手のバトルポケモンにかかっているワザの効果を計算しないので、特性ミラクルボディをもつミルタンクを突破することができます。
進化後、ギラティナVSTARのワザロストインパクトは2枚のエネルギーを場からロストゾーンに送らなければなりませんが、280ダメージを連射できる性能を持っています。
HP280は現状全てのVSTARポケモンの最大HPであり、一撃で全てのVSTARポケモンを屠れるのは非常に優秀な打点だと言えます。
また、エネルギーを剥がすのがギラティナVSTARに限定されておらず、場のどこかからエネルギーを調達できればいいため、ギラティナVSTARが次のターンも問題なくワザを撃てる点も非常に優秀です。
VSTARワザは自分のロストゾーンにカードが10枚以上あれば、相手のバトルポケモンをきぜつさせるスターレクイエム。このワザの存在が、ロストゾーンにカードを貯めるメリットの1つになっています。
総じて攻撃的な内容で、4種のワザにそれぞれ役割がある非常に稀有なポケモンです。環境にロストゾーンギラティナデッキが、今後入ってくるかもしれません。
既存のカードで相性がいいのはナタネの活気など手札からエネルギーをつけるカードでしょう。
ミラージュゲート
ロストゾーンにカードを貯めるメリットその2です。
グッズ1枚で基本エネルギー2枚を付けられる稀有な性能を持っています。
発動条件こそ自分のロストゾーンに7枚のカードと非常に重いですが、構築をロストゾーンに特化させれば問題になる量ではありません。
バトル後半のエネルギー供給を担う重要なカードです。
ジュペッタ
特性にんぎょうくようがとても強力です。
コストとして自身と進化元のカゲボウズをロストゾーンに置く必要がありますが、トラッシュから好きなサポート1枚を回収することができます。
XY期の強力なグッズ、バトルサーチャーのようですね。
トラッシュにボスの指令を落としておくことで対戦相手への牽制になりますし、ゲーム序盤に博士の研究を使いまわしてもいいですね。
幅広い使い方ができるのでロストゾーンを主体にしたデッキ以外でも出番があるかもしれません。
もちろんスターレクイエムやミラージュゲートの条件を満たすためにロストゾーンデッキでも大活躍してくれるでしょう。
ウッウ
特性、ロストプロバイドによってワザに必要なエネルギーを踏み倒すことができるポケモンです。
ロストゾーンは基本的にカードが減ることはないので、4枚以上という条件を一度満たしてしまえば何度でも、エネルギーなしでワザを使えます。
110というワザの打点も優秀で、ミルタンクに届きます。Vポケモンの間に混ぜて、サイド数をずらすために利用するのもいいでしょう。
ドラピオンV
最後にロストゾーン関連以外から一匹紹介したいと思います。
相手の場の「いちげき」「れんげき」「フュージョン」のポケモンの数だけワザを使うために必要な無色エネルギーが減る特性ワイルドスタイルをもつ、ドラピオンVです。
進化後にVSTARもありますが、今回は特性をもつ進化前をあえて紹介したいです。
ワザに必要なエネルギーは無色エネルギー4つですが、ミュウVMAXデッキなどのように環境で活躍しているフュージョンデッキは場にフュージョンのポケモンをたくさん並べるため、エネルギーなしでワザを使える公算が高いです。
ドラピオンVは悪タイプでミュウVMAXの弱点を突くことができるため、様々なデッキに1枚差しておくだけでも、ミュウVMAXデッキと当たった際に威力を発揮するでしょう。
まとめ
ロストアビスでは、ロストゾーンに関連した強力なカードや、現在環境を席巻しているデッキへの回答となるカードが多数登場します。
ギラティナVSTARをはじめとした新カードたちの登場を楽しみに待ちましょう。