ファイルNo.15 順を追って処理しよう
プロローグ
ワトソン：こだわりベルトをミュウVにつけて、パワータブレットを使うよ。
ホームズ：なるほど。これは万事休すだな。
ワトソン：シャーロックのカイリキーVにサイコジャンプを使って攻撃だ！
ワトソン：僕はサイコジャンプの効果をのぞんで瀕死のミュウVを山札に戻すよ……
あれ、でもそうするとホームズのカイリキーVにはダメカンが乗っていなくて、グッズ災いの箱がついているから、弱点を突いてきぜつさせちゃうと、僕のミュウVにもダメカンが乗っちゃうかな？
ホームズ：なるほど、いいところに気が付いたね。
では、今日はそこをクイズにしよう。
Mr.ホームズからの挑戦状
【Mr.ホームズからの挑戦状】
ミュウVのワザ、サイコジャンプで合計260ダメージをダメカンの乗っていないカイリキーVに与えた。
ミュウV側はサイコジャンプの効果をのぞんで、ミュウVを山札に戻そうとしている。
この時、カイリキーVにつけられていた災いの箱の効果で山札に戻る前のミュウVにダメカンを乗せるか。
A. 乗せる
B. 乗せない
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挑戦状１の答え
【挑戦状１の答え】
B.乗せない
ホームズ：答えは乗せないだ。
ワトソン：：ホッとしたよ。
ホームズ：これを解説するには、ポケモンカード上級ルールブックのP13��-Dきぜつを参照するといい。
ワトソン：シャーロックの愛読書だね。
ホームズ：皆も読むといいぜ。一度読んだという人も、2022年5月27日に上級ルールブックは更新されている。
説明が新しくなったり、項目が追加されているから読み返すにはいい機会だぜ。
ワトソン：2018年12月7日以来だからかなり久しぶりの改定だったんだね。
ホームズ：さて、話を戻そう。上級ルールブックによれば、ポケモンのきぜつはワザ処理の最後に発生するとされている。
ワザ処理の最後とはすなわち、ダメージを与えたミュウVがワザの効果で山札に戻ったところまでを指す。
ワトソン：効果をのぞんで山札に戻るところ、正確にはその結果新しいバトルポケモンが場に出るまでが一連の処理として行われるんだね。
ホームズ：その通りだ。わが友よ。
一方災いの箱はきぜつ処理の2番目、きぜつしたときに働く効果に分類される。
発動条件を満たしていても、効果が処理されるタイミングで対象となるワザを使ったポケモン、すなわちミュウVが場に存在しないので効果が不発となるんだ。
ワトソン：新しく場に出たポケモンにダメカンが乗らない理由は、災いの箱のテキストがワザを使ったポケモンにダメカンを乗せるとなっているからかな？
ホームズ：その通りだ、ワトソン君。そしてきぜつしたポケモンとついている全てのカードをトラッシュして、初めてサイドを取ることができるということになる。
まとめ
ワトソン：普段はこのあたりをしっかりしないで進めちゃうからなぁ。
ホームズ：それは必ずしも悪いことではないのだよ。
大会などでは円滑に進めなければ、対戦相手に迷惑をかけることもある。
お互い了解の上なら手続きを多少端折ることも必要なのだよ。
ただし、このように弱点やパワータブレットなどイレギュラーなカードで、普段発生しないような場面に出くわしたときには、手順をしっかり思い出し、正しい処理を行うことが重要なんだ。
大切なのは、正しい手順を理解しているということなんだ。
ワトソン：よくわかったよ、シャーロック。ところでうやむやにしようとしているようだけれど、さっきのバトルで君のカイリキーVがきぜつしたから、この勝負は僕の勝ちだよね！
ホームズ：ちなみに勝負が続いていた場合、サイドを取った後に、次に番を行うプレイヤーからバトルポケモンを出すことになっているぞ。
今回はその例ではなかったが、残りHP80のミュウVMAXが災いの箱をつけたカイリキーVを倒した場合などは、相打ちで同時にバトルポケモンがいなくなることがあるから、憶えておくといい。
ワトソン：シャーロック！！誤魔化さないでくれ！！
