ファイルNo.18 無色エネルギー色々
プロローグ
ホームズ:白熱のアルカナで新登場したVガードエネルギーが話題だね。
ワトソン:ポケモンにつけるだけで、相手のポケモンVから受けるワザのダメージが−30されるのは大きいよね。各々のポケモンの耐久力が上がるから、ワザによるきぜつのライン、確定何回というものが変わってきそうだよね。
ホームズ:これまではHP280というラインを超えられれば、一線級と言われていたワザのラインが、場合によってはダメージ310を出さなければならなくなるのだから大変だ。
ワトソン:でも、ポケモンによっては行動回数が増えることにもなるから、戦略が奥深くなりそうだよね。
ホームズ:そうだね。また、一律に行動回数が増えるのではなく、無理なくVガードエネルギーを採用できるポケモン、例えばアルセウスVSTARなどが強化された形になるから、同じHP280の中でもVガードエネルギーの恩恵を受けられるか受けられないかの微妙な明暗が生まれたことになるよ。
ワトソン:一見ワザの要求には噛み合っているように見えても、基本エネルギー主体のギラティナVSTARやミュウツーVSTAR、オリジンパルキアVSTARは利用しにくく、元々ターボエネルギーを併用していたアルセウスVSTARやカイリューVSTAR、ヒスイゾロアークVSTAR、耐久力に優れたヌメルゴンVSTARは利用のハードルが低いんだね。それからアーケオスの特性でVガードエネルギーを持ってこられるルギアVSTARデッキは特に相性がよさそうだね。
ホームズ:特殊エネルギーは基本エネルギーと比較して、各タイプのエネルギーとしてカウントされずらい、サーチしにくいなどの特徴があり、加えてモココやトレーニングコートの対象にならないことからトラッシュからの回収は絶望的だ。これらのことから、基本的には利用できる場面が限られている。効果が汎用的なエネルギーは久しぶりで、今後のVガードエネルギーの活躍が楽しみだよ。
Mr.ホームズからの挑戦状
【Mr.ホームズからの挑戦状】
次のカードはいずれも無色エネルギーひとつ分として働くカードである。ルカリオVSTARにこれらのカードを付けた場合、特殊エネルギーの効果を発揮しなくなるカードはどれか。
〈回答欄〉
A. キャプチャーエネルギー
B. ラッキーエネルギー
C. パワフル無色エネルギー
D. トレジャーエネルギー
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挑戦状の答え
【挑戦状の答え】
C. パワフル無色エネルギー
解説
ホームズ:今回の問題はひっかけだよ。
ワトソン:たちが悪いなぁ。
ホームズ:そういうなよ、我が友。こういう練習もたまには必要だよ。パワフル無色エネルギーは各タイプにそれぞれ1枚ずつ出されている特殊エネルギーの1枚で、どのタイプのポケモンについていても無色エネルギー1枚分の働きはするが、無色タイプについていない限り、ワザのダメージを+20するという特殊な効果は発揮されない。特殊エネルギーの中でもついているポケモンのタイプを参照する、特殊な9枚のカードの内の1枚だ。
ワトソン:他にもルカリオVSTARにつけると特殊な効果を失うエネルギーにはツインエネルギーがあるよ。こっちはVポケモンについていると1枚で2つのエネルギーとして扱う効果を失ってしまうんだ。
ホームズ:現在無色エネルギーとして扱う特殊エネルギーは、ツインエネルギー、オーロラエネルギー、キャプチャーエネルギー、パワフル無色エネルギー、ラッキーエネルギー、トレジャーエネルギー、ターボエネルギー、ギフトエネルギー、Vガードエネルギー、リゲインエネルギーの10種類ある。この中でも特に使われているのはキャプチャーエネルギーだろう。
ワトソン:エネルギーをつけることでクイックボールとほぼ同じ効果を期待できるからだね。
ホームズ:いずれのカードもエネルギーである以上、デッキの中に占める枚数の枠を奪い合うことになる。特に特殊エネルギーはそれだけではワザを使うことが難しいことから、補助的に使われることが多い。
ワトソン:つまり、優れた特殊エネルギーでも、他の特殊エネルギーと差別化されていないと使われないということだね。
ホームズ:その通り。今回見てきたVガードエネルギーは新たなベクトルで、特殊エネルギー界に登場してきた。これまで無色エネルギー1つ分として扱う特殊エネルギーと言えばキャプチャーエネルギーだったポケモンカード界に、新たな選択肢を示してくれるかもしれないよ。
ワトソン:未来に期待だね。
ホームズ:では諸君、また次回だ