検証!ロストバレット!
はじめに
スカーレット・バイオレット環境になってから、しばらくの時間が経ちました。
多くのデッキがパワーダウンし、ゲームテンポがゆっくりに変わった中、あまり勢力が変わらずむしろ数を増やしているデッキがあります。
ロストバレットです。
ロストバレットには様々な型がありますが、その基本路線は一貫しています。
キュワワ―の特性はなえらびを、あなぬけのヒモやいれかえカートによって1ターンに何度も使いまわして、高速で勝利に必要な手札を揃えていくことにあります。
その過程でロストゾーンが充実していくので、ヤミラミを軸にしたアタッカーを繰り出し、ダメカンを分散して乗せることで効率的にサイドを取っていきます。
デッキタイプとしてはどのロストバレットも、後半に追い上げる形のデッキになります。
そのためツツジやかがやくリザードンとの相性がとてもいいのですが、今回はそれらのカード使用していない型を紹介します。
ザマゼンタ・かがやくゲッコウガ型です。
ザマゼンタのワザかたき討ちで低HPポケモンを倒しサイドを取っていく、ロストバレットミラーに強い構築になります。
要求エネルギーの関係上、必要なエネルギーが多いため、かがやくポケモン枠にはかがやくゲッコウガを採用し、特性かくしふだでデッキの回転率をさらに上げます。
ミラージュゲートを多めに採用してることから、かがやくゲッコウガはアタッカーにもなれるため、ヤミラミとかがやくゲッコウガで高耐久のポケモンを削り、ボスの指令でとどめを刺すという王道の動きも行うため、
トリッキーな動きが多いロストバレットの中では、比較的理解のしやすいデッキではないでしょうか。
ロストバレットは安価で組めることが多いデッキですが、その分回し方が複雑で、頭を使うものが多いです。
ザマゼンタ型は正攻法な攻め方をするため、その分プレイに余裕が出ることが大きな利点といえるのではないでしょうか。
採用理由
ではここからは、各カードの採用理由を見て行きましょう。
キャンセルコロン
相手のバトル場のポケモンの特性を打ち消すカードですが、このカードはソードシールド環境では、採用されていませんでした。
スカーレット・バイオレット環境になりクレッフィが登場したことで、特性いたずらロックへの対策が必須になったことにより、採用されました。
いたずらロックは場のたねポケモンの特性を全て無効にしてしまう特性のため、これがあると、このデッキに搭載されている全てのポケモンの特性が無効になります。
特にデッキの中心軸であるキュワワ―の特性を止められてしまうことはこのデッキでは痛く、攻撃もドローも全てを止められてしまいます。
そうなるとこのデッキは全く何もできなくなってしまうため、ロストバレットにおいては特に対策が必須です。
効果は1ターンのみですが、キャンセルコロンは有用な対策になります。
あなぬけのヒモでもクレッフィ対策はできますが、相手にクレッフィを2体出されてしまえば、あなぬけのヒモでの回避は有効ではありません。
裏を返せば、ロストバレットを相手にするときはクレッフィ2体態勢で臨めば、相手がキャンセルコロンを引くまで動きを封じることができます。
キバナ
こちらはザマゼンタ型の特徴でしょう。自陣のポケモンが倒されることを前提にしているため、キバナを有効に使うことができます。
また、ミラージュゲートで間に合わないエネルギー加速を担当することができ、その場に合わせたカードをサーチしてくることができます。
まとめ
ロストバレットは様々な型がある分、皆さんの発想によって姿形を大きく変えるデッキタイプです。
皆さんの柔軟な発想で、素敵なデッキを作ってください。