トラッシュからカードを戻す効果について
はじめに
トラッシュからカードを手札や山札に戻すカードがあります。
例えばクララやレスキューキャリーです。
これらのカードはトラッシュから指定された種類のカードを再利用可能にする非常に便利なカードです。
ゲーム序盤に来てしまうと持て余してしまうことも多いため採用枚数は要検討ですが、デッキに入っていると行えることが増えるため心強いカードたちです。
細かい裁定の変更
ところでこれらのカードの仲間の内2枚が最近裁定変更されたのを知っているでしょうか。
「トリプレットビート」に収録されたスーパーエネルギー回収と「スノーハザード」に収録されたすごいつりざおです。
スーパーエネルギー回収は手札2枚を捨てる代わりにトラッシュの基本エネルギーカードを4枚手札に加える効果を持っています。
すごいつりざおはトラッシュから基本エネルギーカードとポケモンのカードを合わせて3枚まで山札に戻すカードです。
どちらも場面によって強力なカードで、特にすごいつりざおはよく使用されています。
これらのカードは裁定変更される前のテキストでは、スーパーエネルギー回収は「自分のトラッシュから基本エネルギーを4枚選び、相手に見せてから、手札に加える。」、
すごいつりざおは「自分のトラッシュからポケモンと基本エネルギーを合計3枚選び、相手に見せてから、山札にもどす。」となっていました。
これが裁定変更されるとそれぞれ、「自分のトラッシュから基本エネルギーを4枚まで選び、相手に見せて、手札に加える。」、
「自分のトラッシュからポケモンと基本エネルギーを合計3枚まで選び、相手に見せて、山札にもどして切る。」と変わりました。
どこが変わったか分かりましたか?
それぞれ「4枚」が「4枚まで」、「3枚」が「3枚まで」に変わりました。
それがそんなに大きな違いがあるのかと聞かれそうですが、ルール上は非常に興味深い変化をもたらします。
例えば4枚と書かれていた場合は可能な限り4枚まで全ての基本エネルギーカードを選択しなければいけませんでした。
トラッシュに基本エネルギーが5枚ある状況でスーパーエネルギー回収を使ったら、必ず基本エネルギー4枚を手札に戻さなければなりませんでした。
たとえこの後ビーダルの特性はたらくまえばを使いたいという都合があったとしても、お構いなしに手札に基本エネルギーカードを戻さなければならなかったのです。
今回の裁定変更によってこの状況は解消され、4枚までの好きな枚数を手札に戻すことが可能になりました。
もっと切実な状況が起こりえたのがすごいつりざおです。
次に使う博士の研究でエネルギーを引き込まなければ勝てないという状況で、山札にエネルギーがないことが分かっていたとします。
トラッシュにも基本エネルギーは1枚だけですごいつりざおが旧裁定のままだった場合、ポケモンと基本エネルギーの両方を戻さねばならず、勝利の確率が低くなってしまうところでした。
ところが今回の裁定変更で山札に戻すカードが1枚だけでも良くなったため、このような場合基本エネルギー1枚を山札に戻すことが可能になりました。
博士の研究を使えば、山札が6枚以下なら即勝利が確定するようになりましたね。
まとめ
今回の裁定変更は、BWシリーズに収録されていたスーパーエネルギー回収とXYシリーズまでに収録されていたすごいつりざおについてのものでした。
これらのカードは収録された時期が古く、トラッシュのカードは必ず指定された枚数を戻さなければならないというルールが存在した頃のカードだったため、以前の様式に則った書き方がされていました。
ルール自体が変わり、トラッシュのカードも枚数を選択して戻せるようになってから発行されたカードには必ず「まで」の表記があります。
今回の裁定変更もそれに合わせたものでしょう。
BW、XY期のカードも再録されたものから順に「まで」の表記が追加されていくことが予想されます。
実際スーパーエネルギー回収とすごいつりざおに関してはBW、XY期のものも新テキストで扱うことが発表されています。
最新のルールを確認して、ゲームを楽しく遊びましょう。