肉を切らせて骨を断つ
はじめに
拡張パック「フュージョンアーツ」発売から1週間が経ちました!
前回の記事でも少しお話ししましたが、中々パックを手に入れられない状況ですね…。
数パック手に入っても強いV・VMAXのようなレアカードは中々当たらないし、シングル買いするにもお値段が…って方のためにも、このブログではレア度も低く、値段もお手頃で手に入れやすい非エクポケモンの強さを考察していきたいと思います!
話は変わりまして…
ポケットモンスター金・銀のアサギシティにある、アサギの灯台。
その中で傷ついたデンリュウを手当てしていた清楚で優しい女性。
そうアサギジムのジムリーダーのミカンですね。
清楚系女子とは彼女のためにある言葉だろうと私は思います。
そのミカンがジムバトルで使う相棒ポケモンがこちら↓
…え?
…いかつっ…え…?
…清楚…え…?
…そう、ハガネールです。
当時、少年だった私は、ゲームボーイカラーを片手に「どうしてハガネール…?」と白目を剥いていたことでしょう。
(この衝撃が後にハガネールを大好きになったきっかけなのかもしれません。)
昔話はこの辺にして今回はこのゴツゴツポケモン代表のハガネールに注目して見ていきましょう。
ハガネール
このハガネールは拡張パック「フュージョンアーツ」に収録されているカードです。 地面の中から飛び出している躍動感のあるイラストがカッコいいですね! こんなのが飛び出てきたら、蛇ににらまれた蛙ならぬ、鉄蛇ににらまれた蛙状態になりそうです… それでは、カードの性能を見ていきましょう。
タイプ
タイプは鋼…ではなく闘タイプです!
ソードシールドシリーズになって初めての闘タイプのハガネールですね。
実はこの闘タイプというのがとても優秀です。
今のポケカの対戦環境は闘・悪・超の3つのタイプが多く使われています。
その内の悪タイプのポケモンの多くに弱点を突くことができます。
さらに自身は草弱点ということで、上記の3つのタイプから弱点を突かれることはありません。
HP
HPはなんと190!
現レギュレーションで使える非エクポケモンの中では2番目に高いHPなんです!
(1番はホエルオーのHP200!拍手!)
さらに逃げエネ(逃げるために必要なエネルギー)が4つということで、ムキムキパッドにも対応しているため、最大HP240というポケモンVをも凌ぐ耐久力を誇ります!
さらに「ストーン闘エネルギー」にも対応しているため、一撃でこのポケモンをきぜつさせるのに、なかなか苦労しそうです。
ワザ
特徴的なワザといえば、やはり無色エネルギー2つで使える「パワーレイジ」でしょうか。
このポケモンにのっているダメカンの数×20ダメージを相手のバトルポケモンに与えます。
つまりこのポケモンに17個以上ダメカンがのっていれば(170ダメージを受けていれば)、相手に340ダメージ以上を与えることができるので、ポケモンVMAXも一撃で倒すことができるのです。
前述したように最大HP240ということや、ストーン闘エネルギーに対応していることから、相手の技を一度しっかりと受けて、ワザ「パワーレイジ」で反撃することができそうです。
このようにパワーレイジは非常に強力なワザですが、相手からダメージを受けないと大きな威力を出すことができない、つまり相手の行動に依存したワザといえます。
これ、自分で自分にダメカンをのせて攻撃できたらもっと強くないですか?
ということで、自分で自分にダメカンをのせるにはどんな方法があるのでしょうか?
肉を切らせる
ここでは、自分のポケモンにダメカンを乗せる、言い換えれば「肉を切らせる」方法を考えていきましょう。
その1:スタジアム「いにしえの墓地」
スタジアム「いにしえの墓地」は拡張パック「漆黒のガイスト」に収録されているカードです。
このスタジアムが出ていると手札から自分のポケモンにエネルギーをつけるとそのポケモンにダメカンを2個のせなければならない、お互いにマイナス効果のあるスタジアムです。
しかし、むしろダメカンを乗せたいのであれば、自分にとってはプラス、相手にとってはマイナスの効果になる強力なスタジアムといえます。
ただ、1ターンに1回、手貼りでダメカンを2個のせるだけでは、いまいちですよね。
もっとガーーーッとダメカンを乗せたいですよね。
そこで、このポケモンと組み合わせるはどうでしょうか。
チェリムは拡張パック「連撃マスター」に収録されているカードです。
特性「はるらんまん」で手札の草エネルギーを、ルールを持たないポケモン(V・VMAX、GXポケモン以外のポケモン。いわゆる非エクポケモン。)に何枚でもつけることができます。
つまり、いにしえの墓地が出ている状態で、特性「はるらんまん」でエネルギーをつけるとその分、自身にダメカンをのせることができるというわけです。
ハガネールのパワーレイジは無色エネルギー2つで使えるので、草エネルギーでももちろん問題ありません。
手札に草エネルギーを貯める手段として、ワタシラガの特性「わたはこび」やサポート「マクワ」、トラッシュにエネルギーがあるなら、グッズ「エネルギー回収」やサポート「クララ」等があるので、併用するとより強力です。
ただ、余分にエネルギーをつけることになるので、そのポケモンが気絶したときのことを考えて、グッズ「エネルギーリサイクル」といったエネルギーをトラッシュから回収する手段は必須となります。
その2:スタジアム「スパイクタウン」
スタジアム「スパイクタウン」は拡張パック「ムゲンゾーン」に収録されているカードです。
自分の番に、バトルポケモンがベンチに戻るたびに戻ったポケモンにダメカンを2個のせます。
にげたり、入れ替え系のトレーナーズ(グッズ「ポケモンいれかえ」、「あなぬけのヒモ」、サポート「とりつかい」、「マオ&スイレン」等)を使ったりすることで、自分のポケモンに何度もダメカンをのせることができます。
しかしハガネール自身が逃げるためにはエネルギーが4つも必要であるため、少し相性が悪そうですね。
その3:ポケモンのワザ
ポケモンの技には自分のポケモンにダメージを与えるものも存在します。
いくつか紹介しましょう。
ドンファン「じしん」
このドンファンは拡張パック「仰天ボルテッカー」に収録されているカードです。
闘エネルギーひとつで使うことができるワザ「じしん」は120ダメージを与えながら自分のベンチポケモンに20ダメージを与えることができます。
ドンファンで戦いながらベンチのハガネールにダメカンを貯める動きが強そうです。
ハガネール「じしん」
ハガネール自身も【闘闘無】で使うことができるワザ「じしん」で、180ダメージを与えながら、自分のベンチポケモンにもダメージを与えることができます。
威力も非常に高く、デメリットの20ダメージもパワーレイジのダメージアップソースになるので、一石二鳥です。
ハガネールを複数体並べることができれば、毎ターン大ダメージも夢ではありません。
その4:ポケモンの特性
ポケモンの特性を使ってダメカンをのせる手段も存在します。
ミカルゲとルージュラを使った有名なコンボです。
ミカルゲの特性「うらみだめ」で、1ターンに1度、自分自身にダメカンをひとつのせます。
そのダメカンをルージュラの特性「あやしいこしつき」で別のポケモンにのせ替えることで、ハガネールにダメカンをためることができます。
しかしこの方法はベンチを二枠埋めてしまい、さらに1ターンにひとつしかダメカンを増やすことができないので、少しコストパフォーマンスが悪く感じてしまいます。
そもそも、ミカルゲで攻撃したほうがダメージ倍率も高いです。
まとめ
今回は「フュージョンアーツ」に収録されているハガネールを使うために、「肉を切らせる」方法について考えてきました。
ドンファンの「じしん」を使いながら、スタジアム「いにしえの墓地」とチェリムの特性「はるらんまん」で一気にダメカンを貯めていく方法が使いやすいかな…と私は感じました。
ダメージを受けることは決してマイナスとは言い切れません。
自身もダメージを受けながらも、それに屈しず相手に大ダメージを与える、まさに「肉を切らせて骨を断つ」戦い方もかっこいいですね!
おまけ:肉を切らせて骨を断つポケモン色々
「肉を切らせて骨を断つ」戦い方ができるポケモンはハガネール以外にもたくさんいます。 いくつか紹介しましょう。
その1:ガラルデスバーン
ガラルデスバーンは拡張パック「反逆クラッシュ」に収録されており、ハイクラスパック「シャイニースター」で再録されたカードです。
ワザ「うらみをばらまく」は道具「大きなおまもり」を持たせるとダメカン最大24個を相手の場に好きなようにばらまくことができます。
相手のベンチのシステムポケモンを崩壊させることも容易です。
その2:モルペコ & ミカルゲ
モルペコはハイクラスデッキ「ゲンガーVMAX」に入っているカードです。
ミカルゲは拡張パック「ダブルブレイズ」に収録されており、ハイクラスパック「TAG TEAM GX タッグオールスターズ」で再録されたカードです。
ハガネールよりも耐久力はないものの、悪エネルギー1つで技を使うことができます。
2体ともタフネスマントが対応しているので、HPを底上げしながらハガネールよりダメージ倍率の高い技を放つことができます。
その3:エンテイ
エンテイは強化拡張パック「イーブイヒーローズ」に収録されているカードです。
ワザ「ふんぬのキバ」はベンチの一撃ポケモンにのっているダメカンの数を参照する技なので、ドンファンのワザ「じしん」1回につき、威力が最大100ダメージずつ上昇していきます。
他にもまだまだ「肉を切らせて骨を断つ」ことができるポケモンはいます!
色々、試行錯誤して使ってみると楽しいと思いますよ!