ファイルNo.2 カードを引けない怪
プロローグ
ワトソン：ホームズ、僕は少し疲れたよ。
ホームズ：ワトソン君、のっけからどうしたというんだい？
ワトソン：聞いてくれよ、シャーロック・ホームズ。最近ポケカで思い通りの戦いができないんだ。
ホームズ：ふむ。詳しく聞かせてくれたまえ。
ワトソン：僕はリザードンVMAXのカードで戦いたいのに、何回戦ってもリザードンVMAXが手札に来る前にゲームが終わってしまうんだ。
ホームズ：失敬。少しデッキを見せてくれるかい？ジョン・H・ワトソン。
ワトソン：いいとも。
ホームズ：ふむふむ……博士の研究が１枚……にマリィが１枚、ホップ……が２枚。これだけかい？ワトソン君。
ワトソン：なにがだい？ホームズ。
ホームズ：山札からカードを引くサポートカードだよ。
ワトソン：ああ、ドローサポートかい？それで全部だけど。
ホームズ：ドローサポートというのは公式な呼び方ではないが、このレポートではそれで進めよう。さすがに少ないと思うぜ、友よ。
ワトソン：じゃあ、ホームズなら何枚ぐらいドローサポートを入れるんだい？
Mr.ホームズからの挑戦状
【挑戦状】
ポケモンカードの山札にだいたい何枚のドローサポートを入れれば、自分の思い通りの戦いができるかな？
A.４枚 B.８枚 C.１２枚
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挑戦状の答え
【答え】
C.１２枚
ホームズ：だいたい１２枚程度山札の中にドローサポートがあれば、安定して対戦が進められるといわれているよ。
ワトソン：本当かいホームズ？１２枚はいくら何でも多すぎるんじゃないかい？
ホームズ：実はこれでも控えめなんだ。初めの手札にドローサポートがあると動きやすいだろう？
ワトソン：確かにそれは否定しないよ。先攻でも後攻でも、手札にオレンジのカードがあると安心するよ。
ホームズ：私のライバルの数学者が出した計算式によると、ドローサポートを１２枚入れるとおおよそ80％の確率で初めの手札にドローサポートを加えることが出来るんだ。
ワトソン：す、すごい！数字でいわれると説得力があるなぁ。ちなみに今の僕の山札だと？
ホームズ：ドローサポート４枚の時、初めの手札にドローサポートがある確率は、だいたい40％だね。何もできないうちに負けてしまう可能性も十分にある確率だよ。
ワトソン：ゲゲ……僕が思い通りに戦えなかったのもこのせいかも。
ワトソン：でもホームズそもそも12枚なんて、種類が多くて選べないよ。
ホームズ：アッハハハハハハハ……いやいや、ポケモンカードなんだから、同じ種類のカードを４枚まで山札に入れられるんだよ。試しに初心者の方々はこれを使えば安心という初心者パックを提案しておこうか。
【Mr.ホームズからの提案】初心者サポートパック
【初心者サポートパック】
・博士の研究 ×４枚
・マリィ × ４枚
・自由枠 × ４枚
・ボスの指令 × ２枚
［計１４枚］
ワトソン：まずは博士の研究かい？
博士の研究
ホームズ：手札をすべて捨てて、代わりに山札を７枚引くサポートだ。
ワトソン：でも手札をすべて捨ててしまうのってもったいなくない？
ホームズ：とんでもない！カードゲームは手元に来たカードしか使えないんだ。せっかくのカードを山札の中に眠らせておく方が１０倍もったいないよ。
ワトソン：た、確かに。
ホームズ：中級者は手札を使い切ってからこのカードを使うから、実質デメリットもないんだ。またその話は日を改めよう。
ワトソン：次はマリィだね。
マリィ
ホームズ：マリィは単に自分の手札をリフレッシュするだけではなく、相手の手札も入れ替えられる防御のカードとして使えるところが優秀だね。
ワトソン：相手が進化を狙っていたり、手札をたくさん持っているところを狙うんだね！
ホームズ：その通り！
ワトソン：ホームズ。この自由枠ってのは？
ホームズ：ドローサポートはたくさんの種類があるから山札によって、適切なカードが変わるんだ。例えばV-UNIONデッキだったら、ポケモンをトラッシュに送れるヒガナの決意やホミカがいいだろう。進化ポケモンを軸に戦うなら、ポケモンを山札に戻せるサナがいいかもしれない。
ワトソン：悩んだら？
ホームズ：手元にあるカードで無理をせずに組んで、足りない部分を補っていくといいだろう。初めに試すカードとしてエリカのおもてなし、コルニの気合い、ジャッジマンを挙げておこう。この中からお気に入りを見つけてくれ。
ワトソン：最後にボスの指令が入っているね。
ボスの指令
ホームズ：ポケモンキャッチャーでもいいんだが、確実なのはボスの指令だからね。コインをはじかなくても確実に勝利できる場面を作れるのは大きいということで【初心者サポートパック】に入れさせてもらったよ。このカードだけはドローサポートではないけれど、裏を返せば初心者のうちはボスの指令以外のサポートカードを入れる余裕はあまりないといえるね。
ワトソン：それじゃあホームズ、ドロー以外のサポートはどうやって山札に入れていくんだい？
ホームズ：例えば、クロバットVやデデンネGXで山札を引く行為を肩代わりしたり、ポケギア3.0によってサポートを選んで使えるように工夫して、徐々にドローサポートを減らしていくんだよ。
ワトソン：なるほど。
ホームズ：もちろん、減らしすぎると冒頭のワトソン君のようになるから、バランスが大切だけれどね。じゃあ、今回のレポートはこのくらいにしておこう。では諸君、また会おう。
