ファイルNo.11 弱点を解明する話
プロローグ
ホームズ:今回はポケモンカードの大きな要素の1つ、弱点についての話だ。
ワトソン:弱点を突かれると2倍のダメージを与えられてしまうんだよね。バトルスタートの掛け声と同時にバトルポケモンをひっくり返して、自分が不利な組み合わせだと絶望感しかないね。
ホームズ:そうだね。ワザのダメージが2倍になってしまうことは非常に影響が大きいね。
ワトソン:新カードにもばつぐんグラスというグッズも登場したよね。
ホームズ:弱点の倍率を2倍から3倍に変えるグッズだね。ロマン要素が強いけれど、こういう効果のカードが生まれたのは、弱点はそれだけゲームに与える影響が強いということだね。
ワトソン:超タイプ、悪タイプ、闘タイプの3つ巴が環境を形作ると長い間言われてきたからね。弱点はポケモンカード全体に影響を与えてきたんだよね。
ホームズ:さて、では今日はそんな弱点を絡めた計算問題をやってみよう。
Mr.ホームズからの挑戦状
【Mr.ホームズからの挑戦状】
自分の場に基本悪エネルギーが2枚とかがやくルチャブルがあるとき、ダークライVSTARのワザあくのはどうを使った。相手のバトルポケモンは悪タイプが弱点のミュウVMAXだった。ミュウVMAXが受けるダメージはいくつか。A. 90ダメージ
B. 120ダメージ
C. 180ダメージ
D. 210ダメージ
E. 240ダメージ
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挑戦状の答え
【挑戦状の答え】
E. 240ダメージ
ホームズ:今回の問題は少し解説が必要だろうね。
ワトソン:お願いするよ、シャーロック。
ホームズ:まず、基本的なダメージから整理しよう。ダークライVSTARのあくのはどうは、30ダメージに場にある悪エネルギーの数だけ30ダメージ分だけダメージが上がるワザだ。今回はエネルギーが2つだから90ダメージが基礎ダメージということになる。
ワトソン:ここで弱点の計算になるわけだね。
ホームズ:残念。不正解だ、わが友。上級ルール用ルールブックによれば、ワザのダメージの計算が終わったら、弱点の計算の前にダメージを与えるポケモンが受けている効果を計算するんだ。今回の場合はかがやくルチャブルだ。90+30で120ダメージがここまでの途中計算になる。
ワトソン:ここでいよいよ弱点計算だね。
ホームズ:その通り。ダメージを2倍にして240ダメージが途中計算になる。もしもダークライVSTARがばつぐんグラスを持っていたら2倍ではなく、3倍の360ダメージになっていたね。
ワトソン:なるほど。もしも弱点の計算を先にしていたらかがやくルチャブルのバフが本来の+60ではなくて+30止まりになってしまうところだったんだね。
ホームズ:そうだね。今回は抵抗力の計算とダメージを受けるポケモンが受けている効果がないから最終的なダメージはそのまま240ダメージになるよ。もし仮にミュウVMAXがフルフェイスガードなどをつけていたらダメージを受けるポケモンが受けている効果として最終的なダメージの前に計算が行われるだろう。
まとめ
ホームズ:さて問題の解説の中で今日やりたかったことは済ませてしまった。最も大事なのはどこだったと思うかな、ワトソン君?
ワトソン:えーと、弱点の計算の前にダメージを与えるポケモンが受けている効果を計算することかな?
ホームズ:その通り。ワザのダメージ計算はダメージを与えるポケモンが受けている効果、弱点の計算、抵抗力の計算、ダメージを受けているポケモンが受けている効果の順に行うんだ。与えるポケモンの受けている効果、弱点、抵抗力、受けるポケモンの受けている効果と左右対称に順を追ってリズムよく覚えるといいよ。
ワトソン:よくこんがらがっていたけれど、ひとつひとつ確認していけば僕でもなんとかなりそうな気がするよ。
ホームズ:計算の結果が変わってしまうことがあるから、何回も確認して憶えて欲しい。わからなくなったらこのページに戻って復習だ。
ワトソン:わかったよ、シャーロック。