フロアルールについて
はじめに
ポケモンカードゲームフロアルールとは、イベントに参加する方が気持ちよくポケモンカードを楽しめるように定められた共通のルールです。
その内容はプレイヤーとしての心構え、観戦のマナー、ジャッジについて、使用できるカードの規定、デッキシールドの規定、シャッフルについて、勝敗について、棄権、不正行為、ペナルティと多岐に渡ります。
大会に参加する方は一読するようにしましょう。
また、既に読んだよという方も、令和５年４月１日よりフロアルールが改定されていますので、再度目を通すとよいでしょう。
今回の主な変更点 ~第5章：使用できるカードについて~
基本的にポケモンカードでは偽造カード、非正規品のカードを使用できません。
よくある例としてはカード券面をコピーして、コモンカードと共にスリーブに入れたて練習用に使うカード、俗にプロキシと言いますがこれは大会では使用できません。
カードをコピーするという倫理観は横に置くとしても、所持していないカードを使用して使用感を確認できるプロキシは便利な手段で、特にお金に制限のあるジュニアやシニアの選手が良く行っている印象がありますが、あくまで練習で使用するまでにとどめておくといいでしょう
（余談ですが、カードは実物が売れることで、株式会社ポケモンも各カードショップも儲かります。利益が発行元や流通店に伝わらないことはコンテンツの寿命を縮めるため、厳に慎んだ方がいいでしょう）。
今回この第五章が一部緩和されました。と言ってもプロキシなどが解禁されたわけではありません。
故意に寄らない事情でカードが破損した場合、そのカードの代用品をジャッジが発行し、対戦中該当カードの代わりとして用いることが可能となるというものです。
具体的にはこのような事例が考えられます。
シャッフル中意図せずカードが１枚折れてしまった。選手は代替のカードを持っておらず、そのままではカードの判別が可能。
こういった場合、ジャッジから代用カードの発行を受け、プレイを続行するという形が考えられます。
柔軟な対応を公式が考えてくれたことは良い傾向だと感じます。
今回の主な変更点 ~第11章：ペナルティについて ��サイドペナルティ~
これまでは、サイドペナルティが課された場合、相手のプレイヤーはサイドを取ってもよい権利を与えられていましたが、今後はこれが変更され取るべきサイドの枚数が減少するという形に変更されます。
どういうことかというと、例えばサナの効果で手札を山札に戻してシャッフルしてしまった後に、その番既にボスの指令を使用済みだったことに気づいたとします。
ジャッジがプレイヤーに非があったと認め、ペナルティを出すことを決定し、お互いに同意したとします。
これまではゴールまでの道筋を１つ進めるという考えだったのですが、ゴール自体が動くという考え方に変わります。
逆転がしにくいポケモンカードにはサイドの枚数を参照することによって、有利不利を逆転しようとするカードがあります。
既存のカードで顕著なのはツツジやかがやくリザードンでしょうか。
これらのカードは効果や特性の発動条件が相手のサイド枚数になっています。
相手のペナルティによってサイドを取ったがために相手のかがやくリザードンが起動し大変な目に合ったでは、笑えません。
こういったことが往々にして起こり得ていた旧ルールですが今回の改定で改善されることになります。
スノーハザード・クレイバースト収録のカードでもサイド差を参照するカードは多く、レントラー、ファイトオレ、リバーサルエネルギーなどがあります。
特に影響が大きいのはナンジャモです。
発動条件にこそなっていませんが、お互いのサイド枚数を参照するため影響が大きく、使用頻度も多いカードになるため影響は大きいでしょう。
まとめ
フロアルールはポケモンカードの骨格をつかさどるルールです。
しっかりと読み込み、ポケモンカードへの理解を深めてください。
