ファイルNo.17 1からデッキを作ってみよう
プロローグ
ワトソン:…………
ホームズ:なにを固まっているんだい、ワトソン君。
ワトソン:大変だホームズ。僕は今初めてデッキを1から作ろうとしているんだけれど、何から始めていいかさっぱりわからないんだ。
ホームズ:確かに君は私が渡したデッキを使うことが多かったからね。ではここでいつものあれを行ってみよう。
Mr.ホームズからの挑戦状
【Mr.ホームズからの挑戦状】
今日の問題は空欄に単語を当てはめる形式で出題だ。ABCDに当てはまる組み合わせを答えなさい。
〈回答欄〉
A. ?
B. ?
C. ?
D. ?
〈選択肢〉
ア. エネルギー
イ. スタジアム
ウ. たねポケモン
エ. トレーナーズ
オ. 戦略に合わせたポケモン
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挑戦状の答え
【挑戦状の答え】
A:ウ.たねポケモン
B:オ.戦略に合わせたポケモン
C:ア.エネルギー
D:エ.トレーナーズ
ホームズ:この問題はポケモンカードゲームソード&シールドポケモンカードゲーム対戦早見表に載っている自分だけのデッキ作りのページのグラフを簡略化したものだ。
ワトソン:へー。公式が配っている冊子にこんなものが載っているんだね。
ホームズ:初めてデッキを作るときはこの比率に注意しながらデッキを作るといいぞ。
解説
ポケモン
ホームズ:まずポケモンのカードだ。
ワトソン:たねポケモンを10枚ぐらい入れるんだね。
ホームズ:そうだ。たねポケモンはポケモンカードゲームの基本になるカードだからね。特にはじめに場に出すたねポケモンがいなかった場合、引き直しをするたびに、相手は手札を1枚増やすことができてしまう。そうならないためにも、たねポケモンは意識して多めに入れるべきだね。
ワトソン:それにたねポケモンがデッキに多くいれば、クロバットVみたいな、はじめに場に出したくないポケモンを手札に持っておくこともできるようになるよね。
ホームズ:そうだね。私ならクロバットVやネオラントVは次の項目である、戦略に合わせたポケモンに入れて、たねポケモンは他に10枚くらい用意するかな。
ワトソン:なるほど、参考になる考え方だね。ところで戦略に合わせたポケモンっていうのはどんなポケモンのことを言うんだい?
ホームズ:そうだね。大きいのは進化ポケモンだろう。VMAXポケモンやVSTARポケモンはもれなく進化ポケモンだし、サザンドラやワタシラガのように特定のデッキで大きく威力を発揮するようなカードも戦略に合わせたポケモンのカードになるだろうね。
ワトソン:ふむふむ。
ホームズ:ただ、場合によってはそれらが存在しないデッキや、数枚で済んでしまう場合もあるから、この10枚の枠は必要に応じてトレーナーズや枠のないスタジアムに割り振ってしまってもいいだろうね。
ワトソン:そのあたりは柔軟に考えるんだね。
エネルギー
ワトソン:15枚って少し多い気がするね。
ホームズ:確かにそうだね。慣れてきたら少し減らすのもいいだろうけど、エネルギーをロストゾーンに送るギラティナVSTARデッキやエネルギーの数だけ攻撃の威力が上がるダークライVSTARデッキはエネルギーが多めに必要だね。
ワトソン:なるほど、そのデッキに合わせて微調整をしていけばいいんだね。
ホームズ:そういうこと。クイックボールだけでは展開に不安のあるデッキではキャプチャーエネルギーがこの枠で採用されたりするよ。
トレーナーズ
ワトソン:一番自由度が高いところだね。
ホームズ:そうとも。だから最もプレイヤーの色が出る分野でもあるのだが、『ファイルNo.2 カードを引けない怪』でも紹介したように、一定の枚数山札を引くカードや手札を入れ替えるカードを加えることは重要だ。
ワトソン:他に絶対に入れた方がいいカードってあるのかい。
ホームズ:クイックボールやハイパーボールのように手札にポケモンを持ってくるカードは必須だ。エネルギーを手札に加えるエネルギー転送や霧の水晶もあると心強いよ。
ワトソン:入れたいカードがたくさんだ。
ホームズ:他にも自分のポケモンを入れ替える、ポケモンいれかえやあなぬけのヒモ、相手のポケモンを入れ替えるボスの指令やポケモンキャッチャーは定番だね。
ワトソン:採用枚数を検討して、時には取捨選択しながらデッキを作っていくんだね。
ホームズ:君も1からのデッキづくり、挑戦してみてはいかがだろうか!?